CMSにMovableTypeを使うメリット・デメリット

CMS(コンテンツ管理システム)は、大手企業向けの高額なものから無料のものまで、非常にたくさんありますが、その中で当社がすすめているのは、シックス・アパート社の、Movable Type (ムーバブル・タイプ)です。

【追記】現在は、WordPressを推奨しています。

おすすめする一番の理由は、日本で一番使われているCMSだから。

Movable Type は、全国のCMSとしての導入シェアも全体の約4分の1と、圧倒的な支持を得ています。「インターネット白書」(インプレスR&D発行)では、導入済みまたは導入予定のCMS(商用)として2006、2007年、2008年の3年連続で1位に選ばれています。

3年連続 CMS No.1 の実績 Movable Type が選ばれる理由 Movable Type 5 製品情報 – Six Apart

実際、街のちょっと大きめの書店に行って、CMSのコーナーを見てみると、Movable Type の本が一番多くあります。つまり、きちんとまとめられた情報としては一番多いので、何かあって自分で勉強する際、一番取り掛かりやすい、ということが言えます。

【追記】現在は、WordPressの方が多いようです。

また、ビジネスとして、Movable Type を使用している会社も多いので、何かトラブルがあって、最初に作ってもらった制作会社との契約を打ち切ったとしても、すぐに替わりが見つかります。
(ホームページ制作会社オリジナルのシステムの場合、システムを使い続ける限り、何があってもその制作会社に任せるしかありません。これは、なにげにリスキーなことです。)

さらに、Movable Type の提供元のシックス・アパート社に、万が一のことがあったとしても、Movable Type のシステム自体は購入済みですので(Movable Type のクラウド版を除く)、そのまま使い続けることができます。
(ASP(Application Service Provider:アプリケーションソフトウェアのレンタル)にしても、SaaS(Software as a Service:サービス型ソフトウェア)にしても、初期投資額が少なくて済むというメリットはありますが、その提供元の企業に万が一のことがあった場合、最悪、一切使えなくなってしまうというリスクがあります。)

CMSは、長く使い続けるのですから、リスクが低いというのは、最大の魅力です。

汎用でないCMSを使うリスク

それから、Movable Type には、通常版(1サーバー・5ユーザー or 1サーバー・無制限ユーザー)の他に、規模が大きい会社向けの Movable Type Advanced、エンタープライズ版、ケータイ向けページも自動的に作られる Movable Type 携帯Pack、GNU General Public License で公開され無料で利用できるMTOS(the Movable Type Open Source Project)などがあり、企業規模や目的に合ったものを選べるというのも魅力です。

【追記】現在の Movable Type のライセンス体系とは異なります。

機能面のメリット・デメリット

Movable Type のページ生成方式には、「再構築」によってまとめてページを生成する静的生成と、ページを表示するタイミングで1つずつ生成する動的生成があり、通常は、静的生成になります。

静的に生成された静的ページは、通常のHTML作成ソフトで作られたページと同じですので、表示速度も同じですし、SEO的にも同じ、というメリットがあります。

逆に、その「再構築」は、サーバーのCPUやメモリーに大きな負荷をかけてしまうというが最大のデメリットで、構造やページ数によって結構時間がかることがあり、遅いだけならまだしも、使っているレンタルサーバーによっては、最悪、エラーになって再構築できない、ということもあります。
(再構築できない場合、CPUやメモリが上位の共用サーバー、もしくは、CPUやメモリを自社だけのために使える専用サーバーに引っ越すしかありません。)

他の無料CMSとの比較

CMSとして Movable Type をおすすめすると、WordPress(ワードプレス)XOOPS Cube(ズープス キューブ)と何が違うの?と質問される方が、けっこういます。

そしてその際、上記にあるように、日本におけるシェア、そして、静的ページを作れる、という点を挙げて、お答えしています。

MovableType移行

MovableTypeをWordPressへ移行

※このページの内容は、[ホームページ引っ越しサービス]を運営しているサーブ代表・山田の、著書、コラム、講習、個別相談、メールマガジン等の内容を再編集したものです。