サーバー料金の違い(レンタルサーバーの選び方)

サイト移行をしようと考えた際、移行先として、どのサーバーを選ぶかは、サイト移行の成否に直結することでもありますので、とても重要です。

最近は、ご自身でいろいろ調べられて、

このサーバーに移転したいと思うけど、どうでしょう?

と、ほぼ決めてからお申込みされるお客様も多いのですが、

いろいろサーバーを比べてみたけど、さっぱりわからない!
なんでこんなに利用料が違うの?何が違うの?

と質問される方も、多数いらっしゃいます。

そこで、簡単にではありますが、レンタルサーバーの選び方の1要素として、サーバー料金の違いについて、一般的な目安を記しておきます。

品質と料金

レンタルサーバー選びの基本は、自社(自分)のWebサイトの表示やメールの送受信を、ちゃんと処理できる品質で、その品質に見合った料金であること、です。

このうち、品質については、様々な要素があり、しかも、サーバー会社の公開情報だけでは見えない部分も多々あって、一部の公開されている要素から推測するしかないので、これをユーザーが判断するのは難儀だと思われます。

なので、もう一方の、必ず公開されているサーバー料金の情報が、最もシンプルでわかりやすい、品質の目安、ということになります。というのも、現在は、サーバーの品質とサーバーの利用料金は、ほぼ、比例すると考えて問題ないからです。

十数年前は、けっこうハイスペックなのに低料金なサーバーや、高額なのにそれほど良くないサーバーも存在したらしいですが、極端にお得なサーバーも、詐欺的に悪いサーバーも、二十年近いレンタルサーバーの歴史の中で、淘汰されてしまいました。

そして、そのサーバー料金の違いが、どこで生じるのかを見ていくと、より適切なサーバー選びに繋がります。

何人で分け合っているか

現在、レンタルサーバーの種類としては、

  1. 1台のサーバーを、1社(1人)で独占して使う、専用サーバー
  2. 専用サーバーで、且つ、サーバー管理の一部をサーバー会社に任せる、マネージドサーバー
  3. 1台のサーバーを、複数社(複数人)で、分け合って使う、共用サーバー
  4. 共用サーバーで、且つ、サーバー管理の一部を自分で自由に行える、VPS(Virtual Private Server:仮想専用サーバー)
  5. システム(アプリケーションソフトウェア)とセットになっていて、クラウドと呼ばれている、専用サーバーや共用サーバー

があります。

そして、サーバー料金について、わかりやすくするために、極端に単純化すると、

  • あるサーバーを、1人で独占使用すれば(専用サーバー)、月額利用料は5万円
  • 同じサーバーを、10人で共用すれば、月額利用料は5千円
  • 同じサーバーを、100人で共用すれば、月額利用料は5百円

ということです。
(あくまでも、極端に単純化した例です。実際は、こんな単純な計算ではないはずです。)

共用する人が多ければ多いほど、サーバー料金は下がりますが、その分、サーバーは処理に忙しくなり、データの通り道である回線も混み合いますので、反応が遅くなるわけです。

どのサーバー会社も、何人で共用しているかは非公開ですので、サーバー料金で大まかに判断するしかありません。

サーバースペック

共用人数の次に重要な目安は、ほとんどのサーバー会社が公開している、サーバーのスペック(仕様・機能)です。

その中でまず確認したいのは、あまり馴染みはないかもしれませんが、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks:ディスクの冗長化)と、バックアップ体制です。
詳しい説明は省きますが、どちらも、大切なデータを無くさないための機能ですので、必須とお考えください。

それから、今どきのレンタルサーバーならおそらく問題ないと思われますが、そのサーバーで管理できる、メールアドレス数、ドメイン数、MySQL数は、確認しておきましょう。
複数サイトを運営するつもりだったのに、ドメインが1個限定だと、何のための移転かわかりません。

それから、当然のことながら、CPUの性能は高い方が良いですし、メモリも多い方が良いです。また、データの保存場所は、HDD(ハードディスク)より、SSD(Solid State Drive:半導体記憶装置)の方が早いです。
性能がアップするほどサーバー料金も上がりますので、その料金をずっと払い続けられるかどうかによると思われます。

好み

最後は、サーバー料金がほぼ同じだった場合の判断基準で、意外に思われるかもしれませんが、自社と自分(担当者ご自身)の好みも大切です。

会社によっては、サーバー会社の規模や知名度、上場企業かどうかも気にされるかもしれません。一般的に、上場企業(または上場企業の子会社)のサーバーは、高スペック・高価格の傾向がありますので、高いからなんとなく安心できそう、という気持ちも理解できます。

また、実際にそのサーバーを使うのは、自分(担当者ご自身)です。サーバー管理画面の見た目や使用感は、人によって好みが分かれますし、長く使うものですので、相性も大事です。
一般ユーザーに公開されているヘルプやマニュアルを見て、自分に合いそうなものを選んだり、無料お試しで使ってみるのを、おすすめします。