ドメインは、一般に、「インターネット上の住所」と言われていますが、さらに、商標に似た役割もあります。取得は早い者勝ちで、料金を払い続ける限り、独占的に使用できるからです。つまり、商標と同じくらい大切なものです。

商標は、出願は弁理士が代行することも多いですが、商標登録が済んでしまえば、重要書類は自社内に大切に保管しておくでしょう。仮に、弁理士にそのまま管理を任せるにしても、最低限、書類のコピーは手元に置いておくはずです。

ところが、同じくらい大切なドメインについては、

  • ホームページを作ったとき、制作会社にお任せで、それっきり
  • ホームページリース(レンタルホームページ)料金に「込み込み」なので、よくわからない
  • レンタルサーバーを契約したら、無料で取れたので、特に意識していなかった

といった経緯から、下記のドメイン管理情報が、手元に無い会社が多いようです。

  • ドメインの登録・管理を行うレジストラ名(指定事業者名)
  • ドメイン管理ページのURL
  • ログインID
  • ログインパスワード

信頼できる外部の会社に、上記の情報を預けて管理を任せるのは、もちろんかまいません。
しかし、最低限、貴社の誰かがこれらの情報を持っていないと、万が一のときに、自社のドメインなのに手も足も出せない、最悪の状況になってしまいます。

貴社のドメインが、誰か他の人の手に渡ってしまったら、貴社のホームページは無くなってしまい、メールは届かないのはもちろんのこと、全部盗み見されてしまいます。さらに、貴社の名を騙った不正行為に利用されるリスクもあるのです。

サーバー移行の最初のハードルは、ドメインを自社で管理できるか否か

ホームページの引っ越しというのは、サイト(ホームページ)を置いておく場所を、今のサーバーとは別のサーバーに移すことで、そのためにドメイン設定の一部を変更するのですが、そのドメイン管理ページにログインできないということは、移転できないということになります。

そのため、[サーバー移行のための現況調査&プラン作成&お見積り]の最初のヒアリングで、そのことを確認し、もし、お手元に無い場合は、すぐに現在ドメイン管理を任せている会社に問い合せするよう、お願いしています。

ちなみに、これまでのケースですと、およそ三分の二が最初から手元にあり、六分の一が問合せによって判明し、残りの六分の一が問い合せても教えてもらえない、といった状況です。

現在ドメイン管理を任せている会社に、「ドメインを自社で管理するための情報」を問い合せても、教えてもらえない理由として先方から言われるのは、「管理も含めた契約だから」というもので、ホームページリース(レンタルホームページ)契約や、ホームページ制作料金を分割で払える会社に多いようです。(簡単に出られないよう設置された、いわば「関所」です。)


けんちゃん_さんさんによる写真ACからの写真

ドメインを自社で管理するために、ドメイン移管(レジストラ・トランスファー)

現在ドメイン管理を任せている会社からドメイン情報を教えてもらえない場合は、おそらく契約書にそう明記されていますので、それとは別の方法で解決します。

具体的には、その会社が利用しているレジストラ(ドメインのデータベースを管理しているICANNから認定を受けたドメイン登録・管理を行う組織・会社、指定事業者)から、別のレジストラに変更することによって、自社で管理できるようになります。
これが、ドメイン移管(レジストラ・トランスファー)です。

ドメイン移管(レジストラ・トランスファー)の手続きは、基本的には、ドメイン所有者本人(貴社)しかできないのですが、手続きそのものは、それほど難しいものではありません。
ただ、手続きのステップが多い、専門用語が多い、場合によっては英文で確認メールが届く、といった具合に、慣れていないと、戸惑うことも多いです。

当社では、その手続きのサポートを、オプションで承っておりますので、必要な場合は、併せてお申し込みください。

ドメイン移管(レジストラ・トランスファー)サポートオプションの料金

ドメイン移管サポートオプションの料金は、下記の通りです。

ドメイン移管(レジストラ・トランスファー)サポートオプション 5,500円~
(税込)
  • 上記は、1ドメインのドメイン移管サポート料金です。複数ドメインの場合は、別途お見積りとさせていただきます。
  • 上記の料金は、お客様ご自身でドメイン移管される際の、サポート料金です。現在ドメイン管理を任せている会社との交渉や、新しいレジストラとの直接のやり取りは含まれません。
    (やりとりは、都度ご転送いただき、それに対して「それは○○で、次は△△です」のようにお伝えしています。)