Google Analytics 4 対応

Googleのアクセス解析ツール「Google Analytics」の現行バージョン(Ver.3)「ユニバーサル アナリティクス(UA)」が、2023年7月1日をもってデータ処理が停止され、早ければその6か月後の2024年1月以降は過去のデータを見られなくなる可能性もあることから、
そろそろ新しい「Google Analytics 4(GA4)」(Ver.4)に切り替えたい、というご相談が増えています。

「Google Analytics 4」の解説や使い方、「ユニバーサル アナリティクス」との違いについては、Google公式の「アナリティクス ヘルプ」を始め、たくさんの情報が出ていますので、ここでは触れませんが、最低限、今のうちに何をしておいた方が良いのか、Google公式の「Google アナリティクス 4 に切り替える」に則ってお伝えします。


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1.今後、Google Analytics を、どのように使うか検討
Google Analytics は機能が豊富ですが、どこまでそれを使うかは自由です。「とりあえずデータ収集して、おおまかなアクセス状況が見られれば良い」のであれば設定はシンプルですし、逆に「高度な分析をしたい」のでしたらそれなりの情報収集&設定が必要となります。
参考:[GA4] アナリティクス アカウントの構成
2.Google Analytics 4 プロパティを作成
「ユニバーサル アナリティクス」を使用中でしたら、「GA4 設定アシスタント ウィザード」に従って設定していきます。途中、[既存のタグを使用してデータ収集を有効にします] オプションが出て、どうするか迷いますが、2023年6月30日までUAとGA4の両方を動かしたければ、チェックを入れない方が(追加の設定が不要なので)楽です。
参考:Google アナリティクス 4 プロパティを追加する(アナリティクスを導入済みのサイトの場合)
3.ウェブページ側の設定
Google Analytics 4 で「データ ストリーム」を作成すると「G-」形式のIDが表示されます。一部のWordPressテーマやWordPressプラグインでは、このIDを設定するだけでタグの追加は完了です。それ以外の場合は、Google Analytics 4 で Googleタグの「JavaScript スニペット」を取得して、それを全ページのヘッダー部に埋め込みます。CMS(コンテンツ管理システム)で作られたページでしたらヘッダーの設定1ヶ所で済みますが、シンプルなHTMLで作られたページですと、全てのページを更新する必要があります。
参考:[GA4] アナリティクスで新しいウェブサイトまたはアプリのセットアップを行う
4.データ保持期間を14か月に
Google Analytics 4 のイベントのデータ保持期間は、デフォルトでは2か月と短いですので、これを14か月に変更します。
参考:データの保持
5.コンバージョン設定
「ユニバーサル アナリティクス」で、「目標」や「コンバージョン」の設定をしている場合、その移行ツールが用意されているようです。ただそれを使う要件もあるようですので、この機に改めて設定し直した方が早いかもしれません。
参考:[UA→GA4] 目標とコンバージョンの移行ガイド

今のうちに最低限、上記の検討や設定をして、Googleによるデータ収集が適切に行われてさえいれば、将来、必要になったときに、Google Analytics 4(GA4)の管理画面の操作でデータ加工もできると思われます。

「Google アナリティクス 4」の対応を、ご自身で行う時間が無かったり、不安な場合は、「ご相談」をお受けしています。