サーバー移行先としてVPSをおすすめしない理由
[ホームページ引っ越しサービス]では、サーバー移行先のサーバーは、
- お客様がすでに決めておられる場合は、問題が無い限り、そちらに
- まだ決めておられない場合は、ご要望やアクセス数に合った候補をいくつかご提案
しています。
ただ、お客様が、VPS(Virtual Private Server:仮想専用サーバー)を希望されている場合は、その目的を伺って、もし、VPSにするメリットが無ければ(目的を適えるのに必ずしもVPSである必要が無いときは)、他のサーバーにするよう、アドバイスさせていただいています。
今回は、その理由を、ご紹介します。
VPSとは
VPSというのは、Virtual Private Server の略で、日本語では、仮想専用サーバーと呼ばれています。
読んで字の如く、仮想的に、専用サーバーのように使える、ということで、
- 専用サーバーのように、サーバーの管理者権限があり、ほぼ自由に使える
(一般に、共用サーバーは、自由度が低く、いろいろな制限もあります) - 本物の専用サーバーに比べたら、はるかに安い料金で使用できる
(共用サーバーに近い料金で使用できるところが多いです)
というメリットがあり、以前は、
専用サーバーと共用サーバーの「いいとこ取り」
と言う人も、けっこういたようです。
ただ、メリットは逆に、デメリットでもありまして、
- 仮想とはいえ、専用サーバーなので、セキュリティも含め、サーバー管理はすべて自己責任
(一般に、共用サーバーは、サーバー会社が全部管理してくれます) - ソフトウェア的に専用サーバーなだけで、ハードウェア的には複数のユーザーが共用している
(専用サーバーのように、サーバーのスペックを丸ごと自分だけが使えるわけではありません)
VPSの一番の魅力は、サーバーを、低料金で、管理者として自由に使えるところですので、たとえば、独自に開発したシステムを試したり、サーバー管理の勉強をするには最適です。
逆に、そういった目的でなければ、あえて選ぶ必要は無いと思われます。
サーバーの性能を上げたいのなら
[ホームページ引っ越しサービス]のお客様で、VPSを希望される方々のほとんどは、
アクセスが増えてきたので、サーバーの性能を上げたい
ネットで調べたら、VPSが、高性能で、料金も手頃だから
ということでした。
それが目的に適わないのは、上記の通りですので、お勧めしないわけです。
サーバーの性能を上げたいときの、移行先サーバーとして、現在、[ホームページ引っ越しサービス]でお勧めしているのは、
- マネージド専用サーバー
(サーバーの管理をサーバー会社に任せた、専用サーバー) - 高価格帯の共用サーバー
(サーバーを共用する人数が少なければ、その分、性能も上がります) - WordPressの場合は、WordPressに最適化された、共用サーバー、または、クラウド
です。
これらのうち、お客様にとってどれが最適かは、現況やご要望によっても変わってきますので、[サーバー移行のための現況調査&プラン作成&お見積り]にて、個別にお伝えしております。