ホームページは誰のため?何のため?

ビジネスに役立つホームページを作成しようとするとき、真っ先に考えなければならないのは、よく言われることですが、そのホームページを、誰のために(=ターゲット)、何のために(=目的)、公開するかということです。

「そんなの、お客様のために、そして、売上を伸ばすために、決まってるじゃない!」

と言われそうですが、それだとあまりに広すぎて、つかみどころがないので、もっともっと掘り下げて、

たとえば、わかりやすい例で、アンテナ工事会社の場合でしたら・・・

誰のため?
地デジ対応のテレビを買ったけど、地デジが映らなくて困っている人

何のため?
アンテナ工事の見積り依頼を増やす

・・・といった具合です。

ここまで掘り下げると、ホームページをどんな構成にするかどんなコンテンツが必要か見積り依頼までどのように誘導するか見積り依頼の後どんな対応をすれば良いか、といったことが、おおよそ見えてきて、スムーズに設計に入れます。

逆に、こういったことをおざなりにして設計に入り、そのまま制作してしまったら、星の数ほどあるその他の大勢のホームページと何ら変わらなくて、埋没してしまい、高いコスト(お金と時間)をかけたのに、結局役に立たなかった、ということになりかねません。

設計の前に、ターゲットと目的の掘り下げ、くれぐれも、お忘れなきよう。

参考までに、ターゲットの例としては・・・

  • ○○に困っている人、○○を欲している人(見込み客)
  • テレアポ先、FAX-DM送信先、郵送DM送付先(見込み客)
  • 貴社のことを、誰かから紹介された人(見込み客)
  • 貴社の広告を見た人(見込み客)
  • 既存客、または、既存客の中の特定の属性を持つ人
  • 勉強会とか交流会で会った人
  • 入社希望者
  • 社員、または、社員の家族
  • 同業他社(意外かもしれませんが)

また、目的の例としては・・・

  • 問い合わせ
  • パンフレットや小冊子の請求
  • 見積り依頼
  • 相談依頼
  • セミナー告知
  • 実店舗への来店
  • 購入(ネットショップ)

・・・などが考えられます。

最後に、ターゲットや目的が複数あるときどうするか?について。

たとえば、上記のアンテナ工事会社が、ついでに「人材募集もしたい」と考えている場合、一昔前でしたら、「アンテナ工事のホームページ」の片隅に「人材募集」のコーナーを設けていたのですが、今は・・・

誰のため?
アンテナ工事関係の仕事を探している人

何のため?
入社希望者の応募を増やす

つまり、「アンテナ工事のホームページ」とはターゲットも目的も異なるわけですから、それとは別のホームページで「人材募集」するのが、よく行われています。

もう少し具体的に言うと、たとえば、アンテナ工事と、電気設備工事を業務にしているA社があった場合、

  • A社の、会社のホームページ(コーポレートサイト)
  • アンテナ工事のホームページ(A社)
  • 電気設備工事のホームページ(A社)

のように、会社のホームページと、商品毎(サービス毎)のホームページを別々に作り、「人材募集」は会社のホームページで行う、というわけです。

この方が、ホームページにアクセスする人に対して親切ですし、SEO的にも有利です。

補足ですが、このとき、ドメインは、別々にするのが一般的ですが、サブドメインにするという方法もあります。

また、レンタルサーバーは、マルチドメイン対応のサーバーであれば、1台の中に全部置くことができますし、IPアドレス分散まで考えて別々のレンタルサーバーに置く方法もあります。

※このページの内容は、[ホームページ引っ越しサービス]を運営しているサーブ代表・山田の、著書、コラム、講習、個別相談、メールマガジン等の内容を再編集したものです。