ホームページは「入れ物」と「中身」を分けて考える
実店舗を開くとき、土地の整地、建物の建築、外装工事、内装工事などは、通常、専門の業者に任せます。
(もちろん、実店舗の関係者が、発注主として、設計段階で要望を伝えたり、途中途中でチェックすることはしますが。)
そして、内装工事まで済んだあと、什器を配置したり、商品を並べたり、POP(Point of purchase advertising)広告を掲げたり、という作業は、実店舗のスタッフがやるのが一般的です。
(大手のチェーン店とかだと、そういったことも専門の業者が行うことが多いようですが。)
つまり、一度出来上がったらめったに変更が無い「入れ物」(内装工事まで)と、お客様を見ながら臨機応変に対応する「中身」(什器配置や商品陳列など)を分け、「入れ物」に関しては専門業者に任せて、効率を上げているいるわけです。
ところが、ホームページ制作については、これまで、ほとんどの会社が、全てを業者に任せるか、逆に、全てを自社で作成していました。
その結果、全てを業者に任せていた場合は、
- ちょっと修正するだけでも、要望を出して、見積もりを受け取って、稟議をかけて、発注して、納品してもらって、検収して、と、非常にコスト時間+費用)がかかる
- 細かい修正ならすぐに対応してもらえるよう保守契約にしたが、高額すぎる
といった問題が生じました。
また、全てを自社で作成するのは、専任の担当者がいれば良いのですが、中小企業に場合、多くは兼任のため、ホームページ作成技術の習得に時間がかかったり、ついつい後回しになったりと、スピードに難がありました。
(社長が自らHTMLを勉強して・・・というのもありますが、途中で止まってそれっきり、というケースを、残念ながらよく見かけます。)
さらに、その担当者がいるうちはまだしも、異動や退職でいなくなった場合、誰もホームページを修正できないという事態も、よくおこりました。
「入れ物」と「中身」を分けて考える
上記の問題を解決するため、現在は、
- 実店舗同様、「入れ物」と「中身」を分け
- めったに変更しない「入れ物」は、専門業者に任せ
- にマメに修正や追加が必要な「中身」は、自社スタッフが簡単にできるようにする
というのが一般的になってきました。
「入れ物」と「中身」の分離は、ホームページで考えると、ちょっとわかりづらいかもしれませんが、実店舗に置き換えて考えると、ごくあたりまえのことで、逆にそうしない方が特殊、ということですよね。
※このページの内容は、[ホームページ引っ越しサービス]を運営しているサーブ代表・山田の、著書、コラム、講習、個別相談、メールマガジン等の内容を再編集したものです。