サーバー移転時のドメイン移管
Webサイト（ホームページ）を、今使っているレンタルサーバーから別のレンタルサーバーへ移転（サーバー移行）するのと並行して、ドメインも一緒に移管（レジストラ・トランスファー）するお客様が増えています。
（最終的にはしなくても）ドメイン移管についてご相談をいただくことも多いですので、ここで整理してみます。
ドメイン移管が必須のケース
［ホームページ引っ越しサービス］では、現行調査の一環で、「ドメインの管理画面にログインする情報がお手元にありますか？」という質問をさせていただくのですが、その回答が、
手元に無い
わからない
というときは、ホームページ制作会社や運営代行会社等、外部の会社が、そのドメインを抱え込んでいる（持ち主である自社には渡されていない）ことがほとんどです。
確認も兼ねて、お客様からその外部の会社に、ログイン情報を請求してみていただくのですが、たいていは、
契約書に記載の通り、公開していません。
とか、
同じIDで複数の会社のドメインを管理しているので、教えられません。
という返事。
つまり、ドメイン（≒商標）を自社で管理できない状況であることが判明します。
これは、ふだんはともかく、何か問題が発生したときでさえ、自社では手も足も出せない、ということですから、当然、このままではサーバー移転も難しいことになります。
なので、その状況を打開するためにも、サーバー移転を機に、ドメイン移管（レジストラ・トランスファー）することは、必須ということになります。
移管必須のときの、ドメイン移管のタイミング
ドメイン移管が必須のケースでの、移管手続きのタイミングは、サーバー移転の前です。
ドメインを管理しているホームページ制作会社や運営代行会社等によっては、サーバー移転に必要な「ネームサーバーの設定変更」を代行してくれるところもありますが、その分、（もうじき解約する会社への）頼みごとが増えるわけですから、順番が逆になることは、よほどのことが無い限りありません。
ちなみに、［ホームページ引っ越しサービス］のお客様は、当社が現況調査をしているときに、手続きを始められることが多いです。
ドメイン・レジストラ（ドメイン登録・管理会社）のサイトには、詳しい手順が掲載されていますので、ほとんどのお客様はご自身でされていますが、サポートが必要なときはオプションで対応しております。
任意でドメイン移管するケース
現時点でドメイン管理画面にログインできるのでしたら、ドメインとレンタルサーバー（Webサーバー＆メールサーバー）は、それぞれ独立した「別のもの」ですので、サーバー移転するからといって、ドメインまで移管する必要はありません。
ドメイン移管するには、それなりの時間と手間がかかりますので、あえてお勧めもしていません。
ただ、ほとんどのレンタルサーバー会社はドメイン・レジストラも兼ねていますので、
サーバー移転を機に、ドメインも同じ会社に移管したい
というお客様も、けっこういらっしゃいます。
理由は、
- ホームページを公開したり独自ドメインのメールアドレスを使うためには、サーバーとドメインどちらが欠けてもだめなので、１つにまとめて管理したい
- 支払先を１つにしたい
- （サーバー会社によっては）サーバーとドメインのセット割引がある
といったところです。
任意で移管するときの、ドメイン移管のタイミング
任意のドメイン移管のケースで、移管手続きのタイミング（順番）は、サーバー移転の前と後どちらでもかまいません。
どちらでも良いと言われたら、逆に悩む
という声が聞こえてきそうですので、それについては、別のコラムでお伝えしようと思います。