ドメインやサーバーの直接契約をお勧めする理由
[ホームページ引っ越しサービス]は、お客様のサイトのサーバー移転を代行するのが、最終的な業務なのですが、その前段階の、
- ドメイン新規取得
- ドメイン移管(レジストラ・トランスファー)の手続き
- 移転先レンタルサーバーの契約
といった契約手続きについては、すべて、お客様ご自身で、ドメイン管理会社やサーバー会社と直接契約していただいています。
もちろん、必要に応じてサポートはさせていただきますが、契約手続きの代行はしていません。
そうしたほうが、お客様にとって有利だから(将来のリスクを無くせるから)なのですが、ここではその理由をもう少し詳しくお伝えします。
サーバー移転できない一番の原因
[ホームページ引っ越しサービス]では、移転の前に、現況調査を行っています。
そして、「残念ながら移転できません」という判断をせざるをえないことも、よくあります(単純な移転は無理でも、移築でなら対応することはできます)。
調査時の具体的なチェック項目は、[サーバー移転前のチェック]や[サーバー移行前の裏側チェック]に詳しいですが、
サーバー移転できない一番の原因は、
- ドメインの管理者権限が無い(要求しても手に入らない)
- サーバーの管理者権限が無い(要求しても手に入らない)
の、どちらか、または両方です。
これまで特に問題なく使えていたので、「管理者権限」なんて、気にもとめなかった
というかたが大半ですが、いざ、サーバー移転をするとなると、それが有るのと無いのでは、状況がまったく違ってくるのです。
ドメインは、商標
ドメインは、一般に、「インターネット上の住所」と言われていますが、さらに、商標に似た役割もあります。取得は早い者勝ちで、料金を払い続ける限り、独占的に使用できるからです。つまり、商標と同じくらい大切なものです。
商標は、出願は弁理士が代行することも多いですが、商標登録の書類には、自社名を記入し、印鑑を押すのは自社の誰かのはずです。
また、商標登録が済んでしまえば、重要書類は自社内に大切に保管しておくでしょう。仮に、弁理士にそのまま管理を任せるにしても、最低限、書類のコピーは手元に置いておくはずです。
ところが、ドメインについては、ホームページ制作会社やホームページ管理会社に取得を任せたら、管理者権限(重要書類)を受け取らないで、そのまま任せっぱなし、ということが多いようです
その結果、必要になって管理者権限を要求したら、拒否されたり(つまりそのドメインは使えない)、別途手数料を請求されたという事例も、何度かありました。
そういった将来のリスクを無くすためには、自社で手続きするのが、最善なのです。
レンタルサーバーは、オフィスやマンション
ホームページを置く場所であるレンタルサーバーは、会社のオフィスや、個人の自宅マンションと同じような役割です。
そして、ホームページ制作会社やホームページ管理会社は、内装の施工会社や家具屋さんと言ってよいでしょう。
通常、オフィスやマンションを借りるときは、ビルやマンションのオーナー、または、オーナーの代理の住宅管理会社と、直接契約します。
いくら、内装施工会社や家具屋さんが親切だとしても(強引だったとしても)、ビルやマンションの賃貸契約まで丸投げする人はいないはずです。
でも、レンタルサーバーの契約では、「全部込み込みです」と言われて、それに近いことがよく行われているようです。
その結果、必要になって管理者権限を要求したら、契約書を盾に拒否されて、簡単には移転ができないことが判明するのです。
レンタルサーバーも、ほんの少し手間をかけて、自社で直接契約すれば、そういった将来のリスクを無くすことができます。