レンタルサーバーが停止したら、どうすればよいか
ホームページ引っ越し先としても人気のレンタルサーバー「Zenlogic」(ファーストサーバ株式会社)が、2018年7月6日(金)20:00から、最長7月9日(月)8:00まで、すべてのサービスを停止しているようです。
レンタルサーバーが停止するということは、そのサーバーを使っている
- Webサイト(ホームページ)が、まったく表示されない
- すべてのメールアドレスで、送受信がきない
ということになりますので、土日に営業している会社やショップは、インターネットを使ったお客様との接触を遮断されたも同然の状態です。
実際、そのサーバーを使っていたと思われる、ある大手船会社は、顧客向けに運行状況等をサイトに掲載していたのですが、金曜日の夜から一切それができなくなっています。
「Zenlogic」の「障害・メンテナンス情報」ページには、2018年6月19日(火)から、「高負荷障害」が断続的に発生していて、その復旧に向けた対応をしていたとのことですが、サーバーを稼動させながらでは、できることが限られますので、今回、最長60時間停止して、復旧(もしかしたらサーバー交換してデータ入れ直し)していると思われます。
「Zenlogic」の担当者の方々は、今この瞬間も復旧に向けて懸命な努力を続けておられますし、復旧後は原因等についての説明もあると思われますが、レンタルサーバーのユーザーとしては、ただじっと待っているだけでは済みません。
可能な限り、お客様へ向けて、
- ちゃんと営業してること
- サーバー(インフラ)の障害が発生していること
- そのため、Webサイトが表示されないこと
- 通常のメールアドレスが使えないこと
- その代替手段
を伝える必要があります。
レンタルサーバーが停止したときの代替告知手段
レンタルサーバーが障害で停止したとき、お客様に広く伝える代替手段としては、
- twitter(法人アカウント)
- Facebookページ(法人用ページ)
- Instagram(法人アカウント)
などがあります。
実際、上記の大手船会社は、その3つのメディアでサーバーの不具合を伝えたうえで、最も重要な運行状況については、随時、twitterでアナウンスしています。
また、当然のことながら、そのすべてに自社の受付電話番号を掲載し、お客様がスムーズに問い合わせできるようにもしています。
そして、ここが重要なのですが、そういった代替方法をスムーズに行うためには、日頃から自社サイト以外に複数の自社メディアを運営し、且つ、そのことをお客様に知っておいてもらえるよう、伝えて続けている必要があるということですね。
レンタルサーバーが停止したときの代替メール
お客様とのやり取りに使うメールアドレスは、自社ドメインが一般的です。
たとえば当社であれば、「example@surv.co.jp」といったメールアドレスです。
レンタルサーバーが障害で停止したときは、このドメインのメールアドレスが使えないということですので、別のメールアドレスを用意しておかなければなりません。
具体的には、
- 自社が保有している別ドメインを別のサーバー会社で運営しておく
- 緊急用に、GmailやYahoo!メールを用意しておく
などです。
メール末尾の署名に、電話番号に加えて、これらの「緊急用のメールアドレス」を載せておけば、メールがエラーで返って来たとき、お客様は、電話することもできますし、緊急用の方にメールを送りなおすこともできます。
停止時間が長いなら、サーバー移転も
仮に、停止時間が予めわかっていて、サーバー停止前にすべてのデータをバックアップできるとしたら、停止している間に、サイトを丸ごと別のサーバーに移転するということも、できなくはありません。
自社のサイトを、担当者自身が移転作業するのでしたら、サーバー環境は把握済みですし、移転先のサーバー要件もわかっていますので、今回のように最長60時間ということでしたら、それほど大規模でも複雑でもなければ、移転した方が早くサイトを公開できるかもしれません。
また、当社のような第三者でも、サーバー停止前に調査とバックアップが完了していれば、緊急対応で間に合わせることができる可能性もあります。
いずれにしましても、レンタルサーバーの停止に備えて、日頃からできることは、すべてやっておきましょう。