レンタルサーバーが停止したら、どうすればよいか2

昨日のコラムでお伝えした、レンタルサーバー「Zenlogic」(ファーストサーバ株式会社)のサービス停止ですが、残念ながら、7月9日(月)8:00までに復旧できなかったようで、7月9日(月)15:00現在、復旧の目途を伝えることが厳しい状況とのことです。

レンタルサーバー利用者の立場からすれば、さすがに怒りを感じざるをえない状況で、先ほどもあるユーザーの方から、

6月中旬から、何度も停止を繰り返していて不安定で
7月6日になったら完全に停止して
7月9日の朝に復旧すると言ってたけど、動いてなくて
それどころか、今度は「いつ復旧するかわからない」なんて
気持ちとしては、今すぐにでも移転したい

といった相談もありました。

そのお気持ち、痛いほどよくわかります。

特に、ネットショップは、その間、売上がゼロになってしまうことも十分考えられますし、インターネットから集客している会社も、その流れが断たれてしまいますので、大きな痛手です。
一昔前なら、運営会社の事務所まで怒鳴り込んで行く人もいたのではないでしょうか。

ただ、それと同時に、これほど大規模ではありませんが、昔、システム障害対応に借り出されて、朦朧としながら走り回ったりキーボードを叩いていた修羅場を思い出し、担当の方々のご苦労ご心痛もわかるので、心配もしております。
寝ていられるような状況でないことは百も承知ですが、睡眠不足は二次障害を引き起こすリスクが極めて高いですので、ローテーションしながら少しでもいいから休んで、なんとか無事解決されることを祈っています。

サーバー移転できるかどうか

上記のご相談いただいた方に少しヒアリングしたところ、

  • サイトは、WordPressで運営している
  • データベースのバックアップは、していない
  • ファイルのバックアップも、していない

とのことでしたので、今すぐ別のレンタルサーバーへ移転することは、残念ながらできません。

「Zenlogic」の復旧を待つしかなく、復旧したらすぐに、調査と並行してバックアップをしてから、移転作業を始めるしかありません。

もしくは、新しいサーバーを用意して、とりあえずトップページだけ作って公開しておいて、できるだけ早く新しいサイトを作り直すという手も、いちおうは、あります。

バックアップがあれば、すでに移転完了の事例も

昨日ご紹介した、ある大手船会社のサイトですが、現在すでに、別サーバーへの移転が完了したようで、ホームページアクセス不良についての「お詫び」が掲載されている以外は、普通に表示されています。

おそらく、定期的なバックアップがされていて、最長60時間停止という連絡を受けて、すぐにサーバー移転に着手したものと思われます。

他のサーバーを利用している皆さんは、ぜひ今のうちに、定期バックアップの仕組みを作って、今日または明日から、即実行しましょう。
それがサーバー障害に対する最大のリスク管理となるのですから。