ホームページ制作費用0円、利用料月々5千円は安い?
ホームページの役割(公開する目的)は、会社・業務案内、広報・広告媒体、集客ツール、顧客との接点・窓口、ショップ(販売店)等、いろいろで、(法人・個人を問わず)オーナーによって考え方も異なりますので、その目的に適したホームページを作る、ということが最も重要です。
そのため、単純に、ホームページ制作費用や月額料金だけで比較するのは、本質的ではなく、そうとう乱暴な気もするのですが、現実的には、費用も大きな判断材料になりますので、少し触れておきたいと思います。
というのも、[ホームページ引っ越しサービス]にお問い合わせいただく方の中に、何年か前にホームページを作成した際、制作費用を抑えたくて、初期費用の少ない(または0円の)制作会社と契約し、今になってそのことで問題を抱えておられる方がいらっしゃるからです。
ホームページ費用は、これから何年使うかで考える
一度制作したホームページは、(期間限定のキャンペーンサイトを除けば)何年も使い続けるのが普通です。
これまでの経験では、5~10年くらい経つと、更新(ページの追加・変更・削除)だけでは、業務内容の変化や時代に対応できなくなって、リニューアルを検討される方が多いように感じられますが、どんなに短くても3年間は、同じホームページのままのようです。
なので、ホームページ費用も、3年・5年・10年間のトータルで考えるのが自然です。
また、将来リニューアル(作り直し)したいと思ったとき、それまでの何年かの間に築きあげてきたページ資産を、どれくらい再利用できるかどうか(移行可能か否か)も、(リニューアル費用削減に直結しますので)なにげに大事だったりします。
そのあたりをふまえて、比較表を作ってみました。
ホームページ制作費用&月額費用の比較
下の表は、ホームページ制作費用(初期費用)が格安のA社と無料(0円)のB社(両社とも月額費用にサーバー料金が含まれます)、そして、制作費用をC社やD社に払って自社で直接レンタルサーバーを借りた場合の比較表です。
(金額その他は一般的なもので、特定の会社のものではありませんので、誤解なきようお願いします。)
(単位:円)
A社標準プラン | B社スマホパック | C社+サーバー | D社+サーバー | |
---|---|---|---|---|
制作費用 | 53,784 | 0 | 216,000 | 540,000 |
初期費用 | 0 | 0 | 3,240 | 3,240 |
月額費用 | 5,292 | 7,560 | 1,080 | 1,080 |
3年間 | 190,512 | 272,160 | 38,880 | 38,880 |
3年トータル | 244,296 | 272,160 | 258,120 | 582,120 |
5年間 | 317,520 | 453,600 | 64,800 | 64,800 |
5年トータル | 371,304 | 453,600 | 284,040 | 608,040 |
7年間 | 444,528 | 635,040 | 90,720 | 90,720 |
7年トータル | 498,312 | 635,040 | 309,960 | 633,960 |
解約時 | 文章や画像のみ持ち出し可、FTP接続不可、データ外部出力機能無し | FTP接続不可、データ外部出力機能無し、買取りは別途相談 | FTP接続にて全ファイルを移行できる データベースからデータ持ち出し可能 |
ご覧いただくとわかるように、ホームページ制作費用や月額料金だけを見るなら、これから何年使うかによって、A社~D社のどれがお得かは違ってきます。
ホームページを作って公開するときの最大のネックである初期費用を低く抑えられるのは、とても魅力的ですので、制作費用(初期費用)が格安なA社や、無料(0円)のB社を選択するのも、悪くはないと思われます。
逆に、できるだけ長く使い続けたいと思ったら、A社やB社だと、契約期間が長くなるほどトータルの費用が大きくなって、当初、負担に感じていた制作費用を逆転しますので、C社やD社を選んだ方がお得ということになります。
ページ資産の再利用
そして、ホームページ制作費用や月額料金以上に重要なのが、何年か後に、リニューアル(作り直し)したいと思ったとき、これまで積み上げてきたページ資産を、どれくらい再利用できるか、という点です。
A社やB社と契約するとき、そんなことは、おそらくほとんど意識しないと思われますが、解約時に自分の資産のはずのファイルやデータを簡単には持ち出せないので、後々問題になる可能性はあります。
実際、[ホームページ引っ越しサービス]にお問い合わせいただいた方の中には、その事実を知って、リニューアルを諦めた方もいらっしゃいました。
ホームページ費用は、これから何年使うか、トータルで考え、できれば、ページ資産の再利用についても、気にしていただけたらと思います。