汎用でないCMSを使うリスク
ホームページ制作会社の中には、自社で開発した独自のCMS(コンテンツ管理システム)を提供しているところも多くあります。
高機能だったり、機能は少なくても初心者向に使いやすかったり、サポートが充実していたりと、それぞれ特徴があり、魅力的です。
CMSを使うことにより、管理・運営コスト(=費用と時間)が格段に下げられるのですから、CMSを使わないでホームページを作るより、はるかに良いです。
検索サイトで、「ホームページ CMS」といったキーワードで検索すれば、たくさん出てきますので、1つずつ比較してみるのも良いでしょう。
汎用でないCMSを使うリスク
ただし、リスクもあります。
まず、そのCMSを使いこなせるのが、そのCMSを提供している会社だけ、もしくは、その関連会社しかない、というケース。
CMSですので、ふだんの更新(ページ追加・修正・削除)だけなら、当然、自社で行えるのですが、大掛かりな変更がある場合は、制作会社に依頼するのが一般的です。
その際、CMSを提供している会社に依頼するしかない、つまり、選択肢が無い、というのは、そのCMSを提供している会社との関係がうまくいかなくなった場合とか、その会社に万が一のことがあった場合のことなどを考えると、意外にリスキーです。
また、そのCMSが、買い取り制でなく、月々の使用料を払う、ASP(Application Service Provider:アプリケーションソフトウェアのレンタル)や、SaaS(Software as a Service:サービス型ソフトウェア)の場合、提供元の会社に万が一のことがあったら、最悪、一切使えなくなってしまう、つまり、ホームページがまったく表示されなくなる、というリスクがあります。
(CMSの提供元が大手企業でしたら、そういった心配はまずありませんが、一般に高額です。)
どのCMSにするか、比較検討するときは、価格やサポートだけでなく、そういったリスクも、考慮に入れることを、おすすめします。
※このページの内容は、[ホームページ引っ越しサービス]を運営しているサーブ代表・山田の、著書、コラム、講習、個別相談、メールマガジン等の内容を再編集したものです。